おしらせ

丸山先生の研究がPlant and Cell Physiology誌に掲載

丸山先生の関わる研究がPlant and Cell Physiology誌に掲載されました。

新学術領域研究の西川班、丸山班および東山班の共同研究で、正常な胚乳形成には受精とカップルした精核融合が必要であることを明らかにしました。

本研究では、小胞体分子シャペロンHsp70であるBiP、およびその制御因子である小胞体Jタンパク質に関する変異株が示す種子形成異常の原因を明らかにするため、ライブイメージング解析を行いました。その結果、これら変異株の雌性配偶体では、受精後に中央細胞における精核融合が欠損していることが明らかとなりました。融合しなかった精核は、最初の胚乳核分裂の際に中央細胞核と融合します。しかし、クロマチンが凝縮したままの精核が分裂過程の核と融合するため、その後の胚乳核分裂が異常となることが明らかとなりました。本研究は、受精の際に精核融合がおこる意義を初めて明らかにするものであります。本研究の成果はPlant and Cell Physiology誌に背掲載されました。また、本論文は掲載号のResearch Highlightsに選ばれるとともに、本研究に関連する写真が掲載号の表紙に選ばれました。

 

 

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(写真:表紙)
Volume 61, Issue 1, January 2020(写真撮影:丸山大輔博士、横浜市立大学)