おしらせ

殿崎さんの総説がFrontiers in Plant Scienceに掲載されました。

*Tonosaki K, *Kinoshita T. Possible roles for polycomb repressive complex 2 in cereal endosperm. Front. Plant Sci. 6:144 eCollection (2015)

ポリコーム複合体は、ショウジョウバエで発見され、植物ではシロイヌナズナで多くの知見が蓄積しています。複合体の構成因子のいくつかは種子形成時の胚乳発生に重要な影響を与えるため、種子を食糧としている穀類での機能解明が求められています。本総説では、これまでの穀類での報告に関して、シロイヌナズナのポリコーム複合体構成因子と比較して、機能的な類似性や違いをまとめたものです。

 

大西さんの総説がAdvances in Geneticsより発表されました

東北大学の山元大輔先生が編集されたAdvances in Genetics 86巻 “Epigenetics Shaping of Sociosexual Interactions: From Plants to Humans”より大西さんの総説”Genomic Imprinting in Plants: What makes the functions of paternal and maternal genes different in Endosperm formation?”が発表されました。

関連サイト
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25172343

 

Dianaさんの論文がPNASに掲載されました

植物の生殖過程では、雌性配偶体の中央細胞(メス側の生殖細胞の一つ)においてDNAの脱メチル化が起こることが知られています。今回のPNASの論文では、シロイヌナズナのDRE2がDNAの脱メチル化に必要であることを示しています。DRE2は酵母からヒトまで保存されているタンパク質でN末側にS-アデノシルメチオニン結合部位に類似のドメイン、C末にFe-Sクラスター結合ドメインをもち、アポトーシスの抑制、Fe-Sクラスターの成合成に関わることが知られていました。今回の研究結果で新たにDNA脱メチル化を介したエピジェネティックな役割が明らかになりました。

関連サイト
http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/140902_res.html

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25197096