おしらせ

永田博基さん(博士後期課程3年)の論文がPlant Journalに掲載

博士後期課程3年の永田博基さんが主著者の論文「イネ胚乳発生時におけるMITEトランスポゾンの転写産物量の時系列変化」が2022年2月5日(土)にPlant Journalにオンライン掲載されました。また、Research Highlightにも選ばれました。学生筆頭の論文として素晴らしい成果だと思います。

 

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木原生物学研究所の博士後期課程3年 永田博基さんの論文が植物系の学術誌に掲載

 

丸山先生の研究が「Nature Communications」誌に掲載

花粉管は核がなくても胚珠に辿り着く ~世界で初めて核を持たない花粉管の作出に成功~

当研究室の丸山先生、立命館大学の元村一基 助教らの研究チームは、名古屋大学との共同研究により、モデル植物シロイヌナズナを用いることで、世界で初めて細胞質中に“細胞核”が存在しない花粉管を作出することに成功しました。さらにこの細胞核を除いた花粉管(オス)が、核を持つ正常な花粉管と同様に、雌しべの奥にある生殖器官の “胚珠*1(メス)”へ正確に辿り着く能力を保持していることを明らかにしました。

細胞核は高校生物の教科書の冒頭で紹介される、遺伝子の発現をつかさどる存在です。花粉管でも常に先端にある核が、花粉管の長距離に渡る伸長や正確な伸長方向制御に必要であると考えられてきました。こうした常識を覆し、細胞核からの新規の遺伝子発現を必要とせず胚珠へと方向転換して、胚珠内の卵細胞へ辿り着く能力を保持していることが示されました。

本研究成果は、2021年4月22日10時(英国夏時間)、英国Natureグループが発行するオンライン科学誌「Nature Communications」に掲載されました。

Nature Communications
DOI:https://doi.org/10.1038/s41467-021-22661-8

 

 

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木下グループがイネ胚乳の生長を制御する遺伝子を同定

『The Plant Cell』に掲載 〜受粉無しでデンプンを蓄積〜

 

木下先生、岩手大学 殿崎先生(前 横浜市立大学 特任助教)らの研究グループが、イネの可食部にあたる胚乳の発生に関する研究から、デンプン合成を含めお米の生長を制御している遺伝子を同定することに成功しました。

イネの花粉は環境の影響を受けやすく、例えば気温が低い際には花粉が正常に形成されず冷害の主要因になることが知られています。本研究をさらに発展させることで、花粉を用いることなく充実した胚乳(お米)を作ることのできる品種を開発できれば、環境変化に左右されることのない安定したお米の生産が可能になると期待されます。

本研究は『The Plant Cell』に掲載されました。

 

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