おしらせ

国際共同研究の成果がeLIFEに掲載

ジュネーブ大学のLuis Lopez-Molinaさんとの共同研究の成果がeLIFEに掲載されました。シロイヌナズナの種子発芽の過程でインプリントされた遺伝子発現が見られるというものです。Luisさんは、種子休眠の深さにParent-of-Originがあり、胚乳の機能が関与していることに着目されていました。今回、発芽種子の胚乳画分のトランスクリプトーム解析より、母親特異的なインプリント遺伝子、父親特異的なインプリント遺伝子を見いだし、そのうちの一つがABAを介した種子休眠の深さに関与することを見いだしています。

私達は、インプリント遺伝子FWAの発現部分を担当しました。FWAは中央細胞で活性化され初期胚乳で発現するインプリント遺伝子ですが、種子発芽時の胚乳画分でも遺伝子発現が見られていました(Kinoshita 2004)。今回、このような形で過去の知見に再び触れることができ、また共同研究に発展したことを嬉しく思います。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28005006